ファーストヘルステック株式会社様は2009年に設立された義肢装具製作・販売をされている企業です。医療機関と連携しながら義肢装具を製作するだけでなく、そこで得た経験や利用者様の声をもとに予防としてのAIインソールの導入を広く発信されています。足の健康を支える義肢装具士という仕事や、日々利用者様に寄り添う想いについて、同社の義肢装具士・本多さんにお話を伺いました。義肢装具士という仕事を選んだきっかけを教えてください。義肢装具士を目指したきっかけは、モノづくりと医学の両方に関わることができる仕事だと知ったことです。もともとモノづくりが好きで、医学にも興味がありました。そんな中で、どちらも学べる仕事があると知り、義肢装具士を目指せる専門学校へ進学しました。養成課程では、医学的な知識だけでなく、義足やコルセット、インソールなどの製作についても学びます。骨や筋肉の構造、歩行のメカニズムを理解した上で、実際に義足を製作し、装着する実習にも取り組みました。さまざまな技術や製作方法を身に付けていく中で、体の仕組みを学びながら、自分の手で『誰かの生活を支えるもの』を作れることに大きな魅力を感じました。大切にしている想いを教えてください。義肢装具士として働く上で、「装具を使う方が少しでも快適に過ごせるように」という想いは今も変わりません。インソールは、“ただ足裏を支えるだけのもの”という印象が強いと思いますが、歩き方や姿勢を整え、体全体のバランスを支える役割があります。専門学校や医療現場で培った知識を生かしながら、「どこに体重がかかりやすいのか」「どのような歩き方をしているのか」を丁寧に見極め、一人ひとりの悩みや不安に寄り添い作り上げていくことを心がけています。これまでで一番印象に残っているエピソードを教えてください。JICAの活動で東ティモールを訪れた時のことが、今でも一番印象に残っています。東ティモールでは、インフラ整備の遅れや車・バイクの急激な利用増加などを背景に交通事故が増加し、義足を必要とする方も少なくありません。一方で、義足の製作に必要な材料や設備は限られ、その必要性も十分には浸透していない状況でした。現地で出会った一人の女子高校生は、採寸や型取りで足に触れられることに抵抗があり、義足を作ることにも大きな不安を抱えていました。そのような彼女の気持ちに寄り添いながら、一つひとつ丁寧に製作を進めていきました。完成した義足を装着すると、彼女は涙を流して喜んでくれました。その姿を見た時、「この仕事を選んで本当によかった」と心から感じたことを今でも鮮明に覚えています。義肢装具士という仕事のやりがいについて教えてください。自分が製作した装具を使っていただき、「ありがとう」と喜んでもらえた瞬間が一番うれしいです。義足や装具は、その人の人生に寄り添うものだからこそ、一人ひとりと長く関われることにもやりがいを感じています。義肢装具士は、単にモノを作る職業ではなく、利用者の生活を支え、寄り添い続ける仕事です。地域の健康づくりについての想いをお聞かせください。義肢装具士という仕事は、医学と工学の両面から人の暮らしを支える仕事だと感じています。足腰に不調がある方に寄り添うのはもちろんですが、痛くなる前から“足を労わる習慣”を広めていくことも、私たちの大切な役割の一つです。健康寿命を延ばすためには、症状が出てから対処するのではなく、日頃から自分の体に目を向けることが重要だと思っています。地域の皆さんに、足の健康を意識することが健康を守ることにつながると感じていただけるよう、「足から考える健康」をこれからも発信し続けていきたいと考えています。企業情報(基本情報)●会社名:ファーストヘルステック株式会社 ●所在地:福島県須賀川市卸町15●主な事業内容:義肢装具事業・健康シューズ事業・AIインソール事業・プロモーション事業●ホームページ:https://fht.co.jp/●代表者の名前:熊田新次