「う米めん(うまいめん)」はアルファ電子株式会社という電子部品工場から生まれた米粉の麺。精密機器を扱う会社ならではの繊細な技術とデータで培われたおいしさにはたくさんの秘密がありました。今回は、福島県須賀川市の製造工場を訪れ、そのこだわりと技術に触れてきました。

「 う米めん ができるまでの工程をお聞きしました」

米と向き合う誠実な姿勢と緻密な管理

使用されているのは、福島県産のおいしいお米。
う米めんは、米粉とでんぷん、水のみという、極めてシンプルな素材で作られています。風味豊かな玄米の麺も人気があり、その玄米粉は丁寧に焙煎し、製粉されたものを使用しているそうです。素材の良さがそのまま味へと反映されるため、製造には高い技術が求められますが、日本国内に10基ほどしかない製粉機を使うなどこだわり抜いた製粉を実施されています。


また、福島県は季節によって気温や湿度が大きく変化するため、年間を通じて製造工程の細やかな調整が必要だそうです。春夏秋冬、どの時期でもおいしく召し上がれるよう、日々米粉麺と向き合い続けているとのことでした。

「"う米めん"のこだわりを実現するための重要な製造機器」

味を支える丁寧なものづくり

製造されている麺は半生タイプで、加熱殺菌と脱酸素剤の工夫によって、常温で約 1年間の賞味期限が実現されています。グルテンを使用していないため縮れ麺の表現は難しいものの、ワンタンの皮やラザニアなどの商品展開も行っており、様々な料理に取り入れることができるよう工夫を重ねていらっしゃいます。
新商品の開発にも注力されておりOEMやギフトセット、ふるさと納税での展開など、多様なニーズに応えておられます。

「贈り物としても大変よろこばれている商品」

忙しい毎日にも嬉しいもちもち食感の万能麺

Q.消費者からの声で印象に残っている言葉、エピソードなどはありますか?

細麺タイプの麺は90秒という短時間で茹で上がることから、夏には納豆・卵・海苔を添えた冷たい麺として食べることが工場長のオススメだそうです。忙しい日のごはんにもぴったりですね。


冷やし麺にすると、食欲が落ちがちな夏場でもするすると食べられる一品になり、からだが喜ぶレシピになります。麺はもちもちで、和風・洋風・中華風、どんな味付けにもよく合い、うどん風やパスタ風にするなど、食の楽しみが広がります。


添加物に頼らず、体にもやさしいつくり方だからこそ、お子さまからご年配の方まで安心して召し上がっていただける嬉しい商品です。

「料理の幅が広がる、米粉商品のラインナップ」

販売の広がりと「共感」が生む価値

安心・安全な米粉の麺であることから学校給食などの採用が決まり、現在の月間生産数は45,000食、年間で約40万食とのことで、創業からわずか4年で生産量は4倍にまで増加。選ばれ続けてきた実績がニーズの大きさを物語っています。ネットショップでの販売が売上の半分を占めており、そのほかにも福島県内の郵便局の一部、道の駅など、地域に根ざした販売も展開されています。


今後は包装個数の変更も視野に入れ、さらなる販路拡大を計画されているそうです。

「真心を込めて1つ1つ丁寧に梱包されている"う米めん"」

ウェルフル編集後記

米粉麺をお召し上がりになったお客様からは、「グルテンフリーの美味しい麺に出会えて嬉しい」「米粉麺を食べるようになってから体調が良い」とのお声が寄せられているそうです。


小麦アレルギーをお持ちのお子さんや、ご家族の体調を気づかう方にとって、「安心して食べること」はとても大切なこと。安全で、なおかつ美味しい「う米めん」の素晴らしさがより広く知られるようになれば、笑顔になる方がたくさん増えていくだろうと感じました。
グルテンフリーという選択肢が「制限」ではなく、「自由」や「楽しさ」につながる――


そんな未来を、この工場の皆様は誠実なものづくりによって形にしておられました。
"大切な人に安心して食べてもらいたい"という想いに寄り添ってくれる米粉麺。手間ひまかけた誠実なものづくりが、今日もまた、新しい「おいしい」の笑顔を支えています。