「なんだか最近、心も体も休まらないな...」
「忙しい毎日の中で、自分をいたわる時間なんて、どうやって作ればいいんだろう?」
そんな風に感じたことはありませんか?

薬局は薬を受け取るだけの場所ではなく、健やかな毎日を保つためのヒントをくれる場所へ。コスモファーマは、「よろこばれて、よろこぶ。」 の理念のもと、心と体に優しいセルフケアの提案を始めました。

パートナーとして迎えたのは、長野県八ヶ岳の森から生まれたアロマブランド「yaso」。そして、そのyaso を率いるのは、森林資源の眠っている価値を見い出し、事業そのものをデザインするプロジェクトデザイナー兼代表取締役の石橋鉄志さん。

八ヶ岳の森が育んだ香りと、地域の暮らしに寄り添う薬局。そんな2つの世界が出会い、新しい「健康」のかたちが生まれようとしています。

今回は「yaso」の代表取締役・石橋氏と、「コスモファーマグループ」の代表取締役・藤田に、ウェルフル編集部がお話を伺いました。

なぜ「アロマ×薬局」なのか?

-まず、コスモファーマが目指すビジョンについて触れていきます。

藤田:「薬局は処方せんがないと入りづらい」 そんなイメージを変えたい——という想いから、コスモファーマは"健康をトータルでサポートする薬局"を目指しています。本来、薬剤師は皆様の健康を支える一番身近な相談相手になれるはずなのに、その価値が伝わりきっていない。未病の段階から気軽に相談できる「かかりつけ薬局」になるために、薬だけではない、新しい価値を届けたいと考えたのが今回の取り組みの始まりです。

プライベートブランド「Tortoise(トータス)」もその一環で、「処方せん以外で薬局を利用していただくきっかけを作りたい」という想いから、甘酒やハンドクリームなど、日常の健康につながる商品を開発してきました。病気でなくても気軽に立ち寄れて、気に入った商品を繰り返し買いに来ていただける。
今回のアロマ商品の導入も、その延長線上にある取り組みになります。

-薬局との協業に感じた可能性について、yasoの石橋さんにお聞きします。

石橋氏: 僕はプロジェクトデザイナーとして、事業や場所が持つ「生かしきれていない価値」を見つけ出し、新しい形にデザインすることに喜びを感じます。
正直、これまで薬局とはあまり接点がなく、医療業界は未知の領域でした。
しかし、藤田さんから「薬をお渡しするだけでなく、一人ひとりの暮らしに寄り添うことを目指している」というお話を伺い、薬局のイメージが変わりました。それと同時に、人の健康に「暮らし」の視点から向き合う姿勢に深く共感し、「薬局という場所なら、私たちの想いを本当に必要としている方々へ届けられるかもしれない」と、新しい可能性を感じました。

-アロマが持つ力を薬局という場でも活かすことができたらいいですよね。

石橋氏: 僕たちのブランド「yaso」は、森の素材をブレンドしてお届けする、ヨーロッパの古い薬局「アポセカリー」のような世界観を大切にしてきました。
アポセカリーは、昔の薬屋さんのような存在で、ハーブや植物など自然の力を使って人々の健康を支えていた人やお店のことです。香りで心身を整えるサポートをすること。その根底には「健康的な暮らし」というテーマがあります。
コスモファーマさんと出会い、僕たちが描いてきた世界観が、より直接的に社会と繋がる道筋が見えた気がして、大きな希望を感じました。

藤田: 病気と診断されなくてもなんとなく体調が優れない方、原因不明の不調を抱える方は少なくありません。そのような時にも、アロマが持つリフレッシュや癒やしの効果は大きな助けになるはずです。
ストレス社会の中で「自分を大切にする時間」を持つことも健康の一つ。そのきっかけを、薬局で提供できるのではないかと考えています。

-コスモファーマをパートナーとして選んでいただけた背景や想いを教えてください。

石橋氏: やはり「専門家」の存在は大きかったですね。薬の専門家である薬剤師さんだけでなく、香りに詳しいスタッフさんもいらっしゃる。これまでは「良い香りだから」という感性で選ばれることが多かったのですが、薬局の皆さんがお客様一人ひとりの気持ちに寄り添い、ぴったりの香りを一緒に見つけてくれる。
それは僕らにとっても全く新しいアプローチで、非常に魅力的でした。会話を通して商品の価値を届けられることに、大きな可能性を感じたのです。

藤田: 「皆様の健やかな毎日を、薬局としてもっとサポートできることがあるのではないか」という私の想いを素敵な形で提案してくれた時、「yaso さんとなら、同じ未来を目指せる」と思いました。そして最初にアイデアを伺った時から、どんな素敵なものが生まれるのだろうと、とても楽しみでした。

暮らしに寄り添う「薬局が提案するハーバルセルフケア」

-香りや売り場を一緒に作り上げていく上で意識したこだわりと、それに期待することをお聞かせください。

石橋氏: 薬局は「買い物」が目的の場所ではないので、まず興味を持ってもらうための「香りと出会うきっかけづくり」が重要だと考えました。パッと見て「素敵だな」と感じるパッケージや、思わず手に取りたくなるような什器のデザイン、そして会話のきっかけになるセルフチェックカードまで、薬局での「アロマ体験」全体をデザインすることを意識しました。

藤田: 私自身、アロマはお洒落で少しハードルが高いイメージがありました。どんな香りを選べばいいか分からないし、時間や気持ちに余裕がないと手が出せない、と。
今回お届けする香りは、まるで森林浴をしているような、日常にすっと馴染む心地よさがあったので、これならアロマが初めての方でも、薬局の待ち時間に気軽に試せる。その体験を通して、アロマのある生活に一歩踏み出しやすいのではないかと感じています。

-ディスプレイスタンドに表わしたこのブランドの世界観は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

石橋氏: 薬局で薬を待つ時間は、病院を受診した後で少し疲れていたり、退屈だったりすることもあるのではないかと考えました。そんな時に、ふと目に留まって、香りに触れて、少しでも心が和らぐような空間があったらいいなと。
だから、商品だけをポンと置くのではなくて、このコーナー全体で一つの癒しの世界観を感じていただけるように、什器ごとデザインしました。

藤田:薬局は、どうしても機能的な空間になりがちですが、このコーナーがあるだけで、雰囲気がぱっと明るくなるのではないでしょうか。薬局でお待ちいただく時間も、このコーナーの優しい色合いが、皆さまの心を少しでも和ませることができたらとても嬉しいです。

-どんな商品が自分に合っているか迷った方は、是非「セルフチェックカード」も活用していただきたいですね。

石橋氏: はい。これは私たちだけでは作れませんでした。現場の薬剤師さんやアロマに詳しいスタッフさんたちと行ったワークショップで、「お客様からよく聞くお悩み」をもとに意見を出し合い、一緒に作り上げたものです。薬では解決しきれない部分をどうサポートできるか、皆で知恵を絞り形にしたのですよね。

藤田: 「最近眠れないかも」「疲れを感じるかも」といった日常的な悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。薬の専門家である薬剤師、そして香りの専門知識を持つスタッフ、それぞれの視点から皆さまのお悩みに寄り添い、薬以外の選択肢として「こんな方法もありますよ」と提案できる。
このカードは、スタッフにとってもお客様との対話を深めるための、心強いツールになるはずです。

-商品を通じて広がるお客様との繋がりは、どのようなイメージかお聞かせください。

石橋氏: 薬局の皆さんが、お客様一人ひとりの日々の暮らしや気持ちに想いを馳せ、その方にぴったりの香りをおすすめする。そんな温かいシーンが生まれることを願っています。
そして、薬局の皆さんやお客様の声から「次はこんな香りが欲しいな」というアイデアが生まれ、一緒にこのプロジェクトを育てていけたら最高ですね。

藤田:今回の取り組みでは、薬剤師だけでなく、アロマの知識を深めた事務スタッフも大切な役割を担ってくれています。処方せんだけでは分からない皆さまの暮らしの中の悩みに、スタッフがチーム一丸となって寄り添えたらと思っています。
「最近なんだか疲れがとれなくて」といった声に、香りの力で何かお手伝いができるかもしれない。この商品が、そんな風に気軽に声をかけていただくきっかけになれば嬉しいです。

薬局から始まる、新しい健やかな暮らし

-この取り組みの先に、どのような未来を描いていますか?

石橋氏: 薬局って、実はすごく面白い場所だと思っています。ただ待つだけではなくて、来るたびに新しい発見があったり、もっと心地よく過ごせる場所に進化したり。そんな可能性がたくさん眠っていると思っています。今回のアロマをきっかけに、「次はなんだろう?」と皆さまに期待していただけるような、面白い仕掛けがどんどん生まれてくるはずです。

藤田: 3 年後には、「コスモファーマに行けば、何か健康にいいことがある」と地域の方に思ってもらえるようになっていたいですね。「薬局は、薬をもらう場所ではなく、日常の健康相談をしていい場所なんだ」という認識が当たり前になること。それが、この取り組みを通して目指す一番の目標です。   
私たちが店舗を構える各地域では、それぞれに異なる健康課題があります。
薬局が「病気にならないようにする」役割を本気で担うことが、健やかな暮らしを支えることに繋がると信じています。薬剤師が持つ専門知識と、皆さまとの信頼関係。その力を、もっと地域のために活かしていきたいです。

・‍

ウェルフル編集後記

この記事を読んで、アロマのある暮らしに興味が湧いた皆様へ

「薬局で、心安らぐ香りと出会う。」
今回の対談では、薬局の新しい可能性と、アロマがもたらす心豊かな暮らしについてお届けしました。

忙しい毎日の中で、つい後回しになりがちな”自分をいたわる時間”。薬局が、そんな時間を演出できるような心地よい香りと出会える場所になれたら幸いです。

「どんな香りが自分に合うかわからない」「どう使ったらいいの?」そんな時は、どうぞお気軽に薬局のスタッフにお声がけください。皆様の毎日にそっと寄り添う、お気に入りの香りを見つけるお手伝いをさせていただきます。
皆さまの毎日が、心豊かなものでありますように。

ハーバルヘルスケアシリーズ

暮らしに寄り添う2つの香り

今回のコラボレーションでは、気分やシーンに合わせて選べる2つの香りを軸に、様々なアイテムが揃います。

【樹木ブレンド - for Refresh -】
ヒバやヒノキが香る、清々しい森の空気のようなブレンド。

こんな時に: 仕事や家事で頭がいっぱいな時、気分を切り替えたい朝に。
使い方: マスクにシュッと一吹きすれば、深呼吸したくなるような爽やかさ。お部屋にスプレーして、空気をリフレッシュするのもおすすめです。

【野花ブレンド - for Relax -】
マジョラムやヒソップなど、優しい野花が香る穏やかなブレンド。
こんな時に: 一日頑張った夜、心からリラックスしたい時に。
使い方: お風呂上がりのボディオイルとして肌になじませたり、枕にスプレーするピローミストとして使ったり。心と体を解きほぐし、ゆったりとした時間へと誘います。

<商品ラインナップ>
エッセンシャルオイル、エニウェアアロマ、ピローミスト、ボディオイル、インセンス(お香)など、ライフスタイルに合わせて選べるアイテムが揃います。
※香りの感じ方には個人差があります。

今回は、コスモファーマの5 つの店舗でこの取り組みをスタートします。取扱い店舗のお近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んで、この香りを実際に体験してみてください。「お店が近くにないな」という方や、「忙しくてなかなか行けない」という方のために、オンラインストアでもご購入いただけます。この香りが、皆さまの毎日にそっと寄り添えたら嬉しいです。

【取扱い店舗一覧】                          
コスモ調剤薬局白河高山店、コスモ調剤薬局山崎店、エール薬局伊達店、コスモ調剤薬局米沢店、コスモヘルスケア薬局東照宮店

【Tortoise(トータス)オンラインショップ】
URL:https://tortoise-onlineshop.com